健康診断で「不整脈の疑いあり」「経過観察」と言われても、そのままにしていませんか?
- 血液をサラサラにする薬と、脳梗塞の再発リスクの意外な関係
- 自分がどのタイプの見直しポイントを持っているかのセルフ診断
- 特別な機器がなくても今日からできる、脈のセルフチェック習慣
【今日の3行まとめ】
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいても、隠れた不整脈(つまり、心臓の拍動リズムの乱れ)があると脳梗塞の再発リスクが上がる可能性があると、近年の研究でわかってきました
- 不整脈は自覚症状がないことも多く、健康診断で「経過観察」と言われたまま放置されやすいのが問題です
- 特別な機器がなくても、脈のセルフチェックや健康診断の心電図を活用するだけで、リスクに気づけることがあります
【注目の健康ニュース】
最近の研究で、脳梗塞を経験した人のうち、もともと血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を服用していたにもかかわらず脳梗塞になった人は、脳梗塞になった後に初めて不整脈が見つかった人と比べて、再発のリスクがおよそ2倍高いという結果が報告され、注目を集めています。
これは「薬を飲んでいれば安心」というわけではなく、薬の効果だけに頼らず、心臓のリズムそのものを定期的にチェックすることの大切さを示すデータだと言えます。すでに血液サラサラの薬を処方されている方はもちろん、健康診断で心臓について何か指摘を受けたことがある方にとっても、他人事ではないテーマです。
【あなたはどのタイプ?】
| タイプ | こんな人 | まずやること |
|---|---|---|
| 健診放置型 | 健診で「不整脈の疑い」「経過観察」と言われたが、再検査していない | 循環器内科で心電図の再検査を予約する |
| 脈知らず型 | 自分の脈を測ったことが一度もない | 今日、安静にした状態で1分間、脈を数えてみる |
| 服薬安心型 | 血液サラサラの薬を飲んでいるので大丈夫だと思っている | 薬とあわせて、定期的な心臓のチェックも続ける |
【仕組みを図解】
なぜ不整脈があると脳梗塞につながりやすいのか、体の中で起きていることを順番に見てみましょう。
| 段階 | 体の中で起きていること |
|---|---|
| 不整脈が起こる | 心臓(特に心房)の拍動リズムが乱れる |
| 血液がよどむ | 心房の中で血液の流れが遅くなる |
| 血栓ができる | よどんだ血液が固まり、血のかたまり(血栓)になりやすくなる |
| 脳に運ばれる | 血栓が血流に乗って脳の血管に詰まる |
graph TD A[不整脈が起こる] --> B[心房内で血液がよどむ] B --> C[血栓ができる] C --> D[脳の血管を詰まらせる]
【よくある質問】
Q. 自分の脈は具体的にどうやって測ればいいですか?
A. 手首の親指側にある動脈に、反対の手の人差し指と中指を軽く当てます。安静にした状態で1分間の拍動回数を数え、60〜100回程度で一定のリズムかどうかを確認しましょう。回数が極端に多い・少ない、リズムがバラバラと感じた日は、日付とあわせてメモしておくと受診時に役立ちます。
Q. 健康診断の心電図で「経過観察」と言われたら、どうすればいいですか?
A. 「経過観察」はすぐに治療が必要という意味ではありませんが、そのまま忘れてよいという意味でもありません。半年〜1年を目安に、循環器内科で心電図の再検査を受けることをおすすめします。すでに血液サラサラの薬を服用中の方は、次回の診察時に不整脈についても相談しておくと安心です。
Q. どんな症状があれば、様子を見ずにすぐ病院へ行くべきですか?
A. 突然の動悸とあわせてめまい、息切れ、胸の痛みが同時に出た場合や、片側の手足のしびれ・ろれつが回らない・言葉が出にくいといった症状が出た場合は、様子を見ずにすぐ救急を受診してください。
- □ 今日、安静な状態で1分間、自分の脈を測ってみる
- □ 過去の健康診断の結果表に「不整脈」「経過観察」の記載がないか確認する
- □ 気になる点があれば、次の休みに循環器内科の予約を取る
【免責事項】 本記事は情報提供を目的としており、医療行為ではありません。持病のある方や症状が続く場合は医師にご相談ください。